2005年より、むぎばやしひろこ他と共に大垣市にてモイズプロジェクト開始。創発をテーマに、今ここでしか生成できない響きを追求した、テクノロジーによるもう一つの自然環境を追究している。同名で発表されてきた過去2作のインスタレーションでは、音響の入出力機能を有する電子デバイスが一群として空間にちりばめられ、環境音、そしてデバイス群自体の発する音響の連鎖反応が、非常に複雑な解像度を持った音響環境が自律的に生成される。本展覧会では、電子を扱う芸術としての最もミニマルな要素の集合を、無限の概念まで飛躍させるプロジェクト最終版 ver. ∞ として発表する。
斉田、三原は共に匿名組織木下研究所に属し、斉田は電子楽器製作者としてサイエンスの観点から自由闊達な表現プラットフォームを模索し、三原は芸術の名を借りて、個人の想像力に基づいたテクノロジーで世界を知覚する為の実験装置の開発を行っている。