フェリックスの生む芸術の根幹にはただ機能のみが強く存在する。純粋な機能とは、もののふるまいであり、それ以上でも以下でもない。にもかかわらず詩的な印象を受ける要因は、彼の言葉に集約されているだろう。In fact, my work is aimed at an awareness of sensitivity* と述べるようにその機能は、世界認識の自覚を促すことを目的とし、特定の美しさや有用性を目的としていない。故に作品は正直であり、人間のための演出は存在しない。しかし人は機能を理解することで起こりうる瞬間を想像し待つことができる。日本の公立美術館において音をテーマに扱った最初期の展示の一つとされる「音のある美術」展(栃木県立美術展, 1989)への参加以降、98年まで定期的な来日を重ねていたが、以降、現在までの20年間、日本でフェリックスの作品を体験出来る機会は無かった。

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    序文 20年の空白(current) 繋がりと その先へ 空気、水、電気 空白を感得すること
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    フェリックス・ヘス 大城真 斉田一樹+三原聡一郎 鈴木昭男 宮北裕美
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